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ドバイでSDGs啓発イベント ミシンを使って環境に優しいエコバッグ作り

年齢や性別を問わずさまざまな人が参加

年齢や性別を問わずさまざまな人が参加

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 ブラザー工業のドバイ現地法人 Brother International Gulf FZEとアラブ首長国連邦の慈善団体Skills3が共同で11月8日、プラスチック消費削減に向けたボランティアイベント「Sew Green」をドバイのショッピングモール「タイムズ・スクエア・センター」で開催した。

講師に教わりながらブラザー工業社のミシンに挑戦

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 使い捨てられたプラスチックの多くは最終的に海に流れ着く。WWFジャパンによると、2015年時点で既に世界の海に存在するプラスチックごみは合計1億5000万トンで、さらに年間800万トン流入されると推定されている。流れたプラスチックごみは海の生態系に多大な影響を与えており、今後も悪化していくことが見込まれる。

 SDGs(持続可能な開発目標)の中の「環境問題への取り組み」に焦点が当てられた同イベントでは、プラスチックの消費の削減を目的にエコバッグの作製を行った。ドバイではスーパーマーケットなどでも布製バッグの使用を強く推奨している。ショッピングモールを訪れた初心者でも参加できるように、ミシンの教室をアル・クサイース地区で開くSkills3の講師が指導を行った。参加者は、布の裁断やミシンでの縫い合わせといった、それぞれの得意なことに合わせて役割が割り振られた。

 Brother International Gulf FZE代表の村上惣一さんは「今回は社内のスタッフからの提案で、ドバイでも注目されている持続的な社会作りやSDGsへの貢献を目的としてエコバッグ作製イベントを行うことになった。参加者が作製に携わるだけでなく、自身で作ったエコバッグを持って帰ることができることから、より多くの人がエコに当事者意識を持ってもらえると幸い」と話した。

 13歳の子どもと共に参加したドバイ在住の日本人女性は「友人の紹介で参加した。息子は手先が器用でとても楽しんでいる。子どもから大人まで楽しめる今回のイベントは素晴らしいと思う」と話した。

 完成したエコバッグは、ブラザー工業のミシンによって名前のイニシャルを付けて参加者に記念品と共に手渡された。

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