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ドバイで美観地区を活用したアートイベント「Sikka Art Fair」開幕

美観地区全体を使って行われるアート祭

美観地区全体を使って行われるアート祭

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 今年7回目を迎えるアートイベント「Sikka Art Fair 2017」が3月11日、ドバイの美観地区アル・ファヒディ歴史地区(Al Fahidi Historical Neighbourhood)で開幕した。初日は、ムハンマド・ドバイ首長の娘で、ドバイ文化アート庁の副長官ラティファ王女も会場を訪れた。

地元出身のアーティストの作品も多数展示

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 会場のアル・ファヒディ歴史地区は、19世紀の中ごろから1970年代まで使われていた伝統家屋を中心とした約3.1万平方メートルのエリア。エアコンが導入される前に空調設備として使われていた風の塔が特徴的な建物が保存され、現在はホテルやアートギャラリーなどとして利用されている。

 建物が密集していることから、「狭い路地」を意味するアラビア語「Sikka」がイベント名に付けられている。

 3月21日までの10日間の会期中、地元UAEや近隣湾岸諸国のアーティストを中心に、約150人・団体のアート作品が伝統家屋の部屋を埋める。ステージで行われるアラブ音楽のパフォーマンスや、野外シネマ、ファッションショーや子どもたち向けのワークショップなど、来場者が楽しめる仕掛けが多数準備されている。

 他のギャラリーに先駆けて2003年に同地区に開業したXVAギャラリーでは、イラン出身のアーティストSamira Abbassyさんの個展「Redemptive Narratives and Migrating Patterns」を開催。

 同じく同地区のギャラリーAl Serkal Cultural Foundationでは、屋上でファッションショーを実施。Amira AlaouiさんやSeenさんといったローカルデザイナーによる、アラブの伝統衣装にインスパイアされたファッションがキャットウォークを彩った。

 地元の写真家による作品の展示も人気を集めている。Yousef Al ZaabiさんとKhalil Al Mansooriさんは、インド北東部のプラデーシュ州のアパタニ族を訪れ女性特有のユニークな風貌を写真に収めている。アパタニ族は、女性が他の部族に奪われることを防ぐため、大人になった女性をあえて醜くする入れ墨やノーズプラグを顔に施す風習がある。2人の作品でも、大きな丸型のプラグを両鼻翼にはめた女性の写真が印象的だ。

 女性写真家のMuna Al Zaabiさんは、アラブの国々のストリートスナップを展示。鮮やかな青に覆われたモロッコの街角、トルコの田舎町を歩く男性の背中などの写真が展示されている。

 そのほか、昨年に引き続き、京都出身のアバヤデザイナー岩田健さんの和風アバヤの販売コーナーなども。

 開催時間は17時~(終了時間は日によって異なる)。プログラムや開催時間の詳細はホームページで確認できる。3月21日まで。

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