国際航空連盟(FAI)が主催する国際大会で、トルコ(1997年)、スペイン(2001年)、イタリア(2009年)に続いて4回目の開催となる、空のオリンピック「ワールド・エア・ゲーム」が現在開催されており、ドバイの青空が競技場と化している。
今大会は26の競技が行われ、世界中から集まった1200人のアスリートがドバイの空に舞う。競技種目は、パラグライダーやハングライダー、飛行するプロペラ機の羽根でアクロバティックなポーズを決めるエアロバティックなど。
29カ国から70機が参加し、日本代表も参戦している熱気球競技は、熱気球を風に乗せて飛行し、地上の目印に向かってマーカーを落とし、その距離を競い合う。砂漠が競技場となるドバイでは、目印を探す難易度も高い。
熱気球部門は複数日かけて行われ、会場のドバイ・マリーナ地区を飛び立った熱気球の群れは、朝日や夕日に照らされてドバイの空に高く舞い上がる。普段目にすることのない様子に多くの観客が興奮した。
気球を目撃した女性は「朝起きて外を見たら、たくさん飛んでいてびっくりした。朝日に照らされてとても幻想的だった」と話す。
これまで行われた競技では、欧米勢が表彰台を独占。両足の下から噴射される水の圧力を利用して空を飛びアクロバットな動きで競い合うフライボード部門では、アメリカのバーランダー選手が優勝。アクロバティック飛行部門では、2競技でいずれもフランス代表選手が優勝している。
12月6日にはドバイのムハンマド首長が突然会場を訪れ、選手や関係者を激励。競技に加え、大会を盛り上げる飛行ショーも行われており、ドバイの空は一段とにぎやかになっている。
今月12日まで。