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アブダビで「カスル・アル・ホスン祭」開幕 UAEの歴史と伝統を学ぶ10日間

再現された昔の街並み

再現された昔の街並み

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 アブダビで2月3日、アラブ首長国連邦の歴史と伝統、文化的遺産を学び体感する「カスル・アル・ホスン・フェスティバル(Qasr Al Hosn Festival)」が開幕した。

砂漠の暮らしを体験

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 4回目を迎えた同フェス。開幕日には、ドバイのムハンマド首長、アブダビのムハンマド皇太子を先頭に2000人を超えるパレードが行われ、一団は建国の父故ザイード大統領がかつて暮らしたアル・マンハル宮殿(Al Manhal Palace)から会場まで歩いた。

 アブダビで最も古い建物の一つであるカスル・アル・ホスンは1760年代、サンゴや海石を見るための望楼として建設された。その後、城塞(じょうさい)として活用され、アブダビの首長家ナヒヤーン家の住居として、長くアブダビの発展を見続けてきた。アブダビの象徴的な建物は現在、博物館に形を変え湾岸文化の発信地になっている。

 同フェスでは、4万5000平方メートルの敷地に昔のUAEの街並みを再現。砂漠の上には簡素なかやぶき屋根の小屋が無数に立ち並び、来場者は砂漠や海の伝統的な仕事に触れることができる。

 アカシアやザクロ、サフランなど、植物や実から作り出した天然染料を使った伝統的な染色や、ヘナの葉をすりつぶして作る染め粉によるヘアカラー、金色に光る女性用のマスクの製作など、家庭で行われていた女性の営みを垣間見ることができる。

 スークでは、女性の手仕事によるハンドメードの雑貨を陳列し、色とりどりの光景に子どもたちが目を光らせる。海のコーナーでは、魚の干物やニシンの塩漬けなど、日本人にとっても身近な保存食が販売されている。

 入場時に入り口でもらえるアクティビティ・チケットを使えばアトラクションに参加できる。その一つ、動物とのふれあいコーナーには、砂漠に暮らすラクダや馬、ヤギが子どもたちを待っている。

 開催時間は16時~23時。入場料は10AED(約330円)、4歳以下無料。2月13日まで。

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