ドバイ世界貿易センターで4月28日~30日、夏季オリンピック・パラリンピック(リオ五輪)前に行われる最後の卓球世界大会「第29回アジアカップ卓球大会」が開催される。同大会のドバイでの開催は初。
ドバイでのアジアカップに臨む日本代表は、男子がリオ五輪代表候補の水谷隼選手(beacon.LAB所属、26歳)と同候補の丹羽孝希選手(明治大学所属、21歳)、女子は同じくリオ五輪代表候補の伊藤美誠選手(スターツSC所属、15歳)と平野美宇選手(JOCエリートアカデミー所属、14歳)の4人。
リオ五輪でメダル獲得が期待される水谷選手は、現在、男子シングルスの世界ランキング7位。全日本卓球選手権大会で、通算最多タイとなる8回の優勝を誇る。
その全日本卓球選手権大会で2013年に決勝で水谷選手を破って初優勝を果たしたのが、世界ランキング15位の丹羽選手。丹羽選手は、吉村真春選手とコンビを組んで3月に出場したカタールオープンで準優勝している。
女子の伊藤選手は世界ランキング10位。今月8日に大阪の昇陽高校に入学したばかりの15歳。カタールオープンでは、リオ五輪代表候補の福原愛選手とのダブルスで準優勝を果たしている。3月にマレーシアのクアラルンプールで開催された世界選手権団体戦で、男女とも銀メダルを獲得しており、この時に伊藤選手は最年少の15歳で初めて出場した。
その伊藤選手と女子ダブルスを組み、2014年、15年と2年連続でグランドファイナル決勝まで進出したのが平野美宇選手。今年の全日本選手権では、中学生として初めて決勝に進出し、世界ランキング4位の石川佳純選手に敗れはしたが、将来を嘱望される。
リオ五輪代表選手は、13日から香港で行われる「第31回オリンピック競技大会卓球競技アジア大陸予選会」の結果などを踏まえて正式に決定される。
現在、男女ともシングルスの世界ランキングは1位から3位を中国選手が独占。男子世界ランキング3位の許シン選手や、同4位の張継科選手、女子の同1位劉詩ブン選手、同3位朱雨玲選手もアジアカップへの出場を予定しており、リオ五輪前に世界のトップレベルの戦いがドバイで行われる。