7月6日の配信以来、米国や欧州で大ヒットを続けるスマートフォン専用ゲーム「ポケモンGO」がドバイでも旋風を巻き起こしている。新たにイタリアやスペイン、カナダなどでもサービス提供が始まり、公式に配信されていないドバイにも波が押し寄せて来た格好だ。
ポケモンGOは、ポケモンとNiantic、任天堂が共同開発したスマホ専用ゲーム。位置情報を利用することにより、実際の現実世界がゲームの舞台と化し、スマホ片手にポケモンを捕らえ、戦わせることができるもの。
1996年のゲームボーイ用ソフトの発売から大ヒットとなり、アニメや映画、カードゲーム化に展開。国内外で爆発的にファンを増やしてきた。
ドバイも例外でなく、90年代には多くのファンをつかむことになる。一方で、若者の間でのポケモンカードを通じた賭博行為から、2001年には反イスラム的で子どもたちに悪影響を与えるものとして、ドバイの宗教学者によって糾弾のファトワ(宗教判断)が下されている。
7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ(Burj Al Arab)」や大型ショッピングモールなど、ドバイのランドマークでは早くもポケモンを探す人々が出てきている。人気ユーチューバ―のMo Vlogさんの、ランボルギーニの助手席に乗りながらドバイの街中でポケモンを探す動画は、100万回以上再生されている。
人気の一方で問題も発生している。ビーチ沿いの道路で、走行中の車両がポケモンを捕まえるために突然停車し、他の車両を危険な目に遭わせたとの報道もある。
ドバイ警察や連邦通信規制庁(TRA)は、位置情報を共有するこれらのゲームの使用に対し、犯罪被害者になりうると注意を促している。同じ湾岸諸国のクウェートでは、政府機関や軍事施設などでの利用を禁止している。
サービスの公式提供前から話題となっているポケモンGO。UAEでの配信開始日は未定。