2016年春夏コレクションの新作が続々と発表される秋のファッションシーズンが世界的に到来する中、ドバイでもファッションシーズンが開幕し、中東地域のデザイナーらによるファッションショーが各所で行われたり、日本の有名ブランドの新作もデパートの店頭に並び始めた。
10月22日~25日、ビーチ沿いのおしゃれな商業施設マディナ・ジュメイラ(Madinat Jumeirah)では、「ファッション・フォワード2015」が行われる。ファッション・フォワードは、中東地域のデザイナーの新作コレクションを発表する場であり、シーズン6の今回は、中東地域の21ブランドによる2016年春夏コレクションがステージを華やかに染める。
アラブ首長国連邦(U.A.E)の隣国である、オマーン出身の姉妹、ルブナとナディアの2人が作り出すブランド「エンデマージ(Endemage)」は、2010年のブランド立ち上げ以降、地域の女性たちに、新しい伝統衣装の形を提供し続けてきた。アラブの伝統的な女性の衣装からインスパイアされたゴージャスなドレスが特徴で、アラブの伝統的な幾何学模様を細部に取り入れたスタイルで、アラブファッションの最先端を行く。
ロンドンでファッションを学んだU.A.E出身のファティマ・ファルダン(Fatema Fardan)さんは、1987年生まれの新進気鋭のデザイナー。家族の影響で9歳からデザイナーになることを夢見て学び、2015年のショーからコレクションを発表している。1970年代ファッションのフェミニンなシルエットに影響を受け、ドバイ国際映画祭では女優エヴァ・ロンゴリアさんもファルダンのドレスを着た。
4日間のファッション・フォワードでは、こうしたデザイナーの新作コレクションの発表のほか、地域の有名デザイナーによる基調講演なども予定されている。
29日・30日にはドバイモールで、ファッション誌ヴォーグによる「ヴォーグ・ファッション・ドバイ・エクスペリエンス(Vogue Fashion Dubai Experience)2015」が開かれる。
同イベントでは、有名ブランドの新作コレクションの発表とともに、モデルのスカウトも行われる。最終選考に残れば、世界最大級の服の見本市「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」やローマのファッションウイーク「アルタローマ(AltaRoma)」参加への道が開かれる。
ドバイの有名デパートでも、すでに新作コレクションを販売、英系デパート「ハービー・ニコルス(Harvey Nichols)」では、ツモリチサトやコムデギャルソン・プレイ、サカイなど日本を代表するファッションブランドの新作も販売している。