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中東初「松本零士の世界展」 貴重な原画やセル画100点以上公開

多くの来場者が集まった初日

多くの来場者が集まった初日

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 アブダビのエティハド現代アート・ギャラリー(Etihad Modern Art Gallery)で11月1日、「銀河鉄道999」などの作者で知られる漫画家、松本零士さんの原画・セル画展「松本零士の世界展」が開幕し、オープニングレセプションには多くの外国人や現地在住の日本人が駆け付けた。

今回のために書き下ろした作品も

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 同時開催の「日本のアニメ展」と併せ、東京Toy Films、アートスペース、エティハド現代アート・ギャラリーの共催で行われる同展。松本零士さんが描き下ろした3つの作品を含む、100点以上の原画やセル画を展示する。代表作の「キャプテン・ハーロック」や「銀河鉄道999」のオリジナル原画が中東で初めて公開された。

 開会のあいさつに立った東京Toy Films代表の上田悠詞さんは、「アニメーションを通じて、アラブ首長国連邦と日本の新しい関係を築いていきたい」と同展の意義を語った。

 今回、所有する松本零士さんの作品を多数出展したアートスペース社長の福岡敏郎さんは、77歳でも精力的に作品を作り出す松本零士さんの「日本とアラブ首長国連邦は地理的に遠く離れていても、地球という同じ船に乗った仲間。これからも一緒に仲良くやっていきたい」という言葉を紹介した。

 エティハド現代アート・ギャラリーの創設者でチェアマンのハリッド・シディーク(Khalid Seddiq)さんは、「自身も含め、U.A.Eの子どもたちは幼少期からキャプテン・ハーロックやグレンダイザー、キャプテン翼などの日本のアニメを見て育ってきた。その文化を紹介することができて大変うれしい。先般、恐竜展を開催した時にも来なかった数の子どもたちが、今日集まってきてくれている」と語った。

 オープニングレセプションには、アブダビ駐在の日系企業が食事を提供し、すしや天ぷら、唐揚げなどを振る舞った。天井にはちょうちんが掛けられ、ギャラリー全体として日本のお祭りのような雰囲気の中で和やかなレセプションとなった。

 大学でデザインを専攻する現地の学生は「素晴らしいの一言。自分もデザインを学んでいるが、ハーロックが丘の上でたたずみ下に川が流れているセル画を見て、川の美しい青の色に感動した」と興奮気味に語った。

開催時間は10時~22時。金曜定休。入場無料。11月30日まで。

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