ドバイのセブンス・スタジアムで2月19日、中近東各国に駐在する日本人サッカーチームによる大会「Emirates Airlines presents Gulf Cup 2016(ガルフカップ)」が開催され、ドバイ日本人サッカー部(ドバイブルー)が優勝した。
ガルフカップは2009年に初開催され、今回が8回目。近隣諸国の日本人サッカーチームが年に1度ドバイに集まって優勝を争う。
会場となったセブンス・スタジアムには、優勝したドバイブルーのほか、パナベ226(ドバイ)、アブダビガゼルズ(アブダビ)、サムライ・アル・リヤド(リヤド)、ESキッカーズ(サウジ東部州)、Al Jazi FC(ドーハ)、クルムズベヤズ(イスタンブール)、ボンベイジャパン(ムンバイ)の8チーム約150人の選手が集結、在ドバイ日本国総領事館提供の優勝カップ「総領事杯」をめぐって争った。
4チームごと総当たりの予選リーグの結果、ドバイブルー、Al Jazi FC、パナベ226、アブダビガゼルズが準決勝に進出した。
準決勝第1試合は、ドバイブルー対アブダビガゼルズのアラブ首長国連邦のチーム同士の対決となったが、FW阿部正樹選手のゴールを守り切ったドバイブルーの勝利となった。準決勝第2試合は、前後半終了して1-1の同点。勝負はPK戦に持ち越された。キッカー3人が決めたパナベ226は、GK吉野谷麿毅選手がAl Jazi FCのPKをセーブして勝利、決勝に駒を進めた。
ドバイ在住チーム同士の対戦となった決勝戦。両チームの力が拮抗(きっこう)する中、均衡を破ったのはドバイブルー。FW阿部選手のスルーパスに抜け出したキャプテン石田祥吾選手が、ペナルティーエリア内で相手DFをかわしグラウンダーのシュートをゴール左サイドに突き刺した。
両チームともに予選3試合と準決勝の計4試合を戦い総力戦となった決勝戦。夕日が沈みグラウンドに照明がともる中、パナベ226の猛攻をしのいだドバイブルーが、前半に挙げた1点を守り切って優勝を決めた。
大会MVPには決勝戦でゴールを決めたドバイブルーの石田選手が選ばれ、5得点を挙げたパナベ226のFW森謙太選手が大会得点王に輝いた。
優勝カップを授与した在ドバイ日本国総領事館の坂本篤史領事は「皆さんの熱戦に感動した。来年以降も引き続き総領事館として支援していきたい」と述べた。
タイトルスポンサーのエミレーツ航空のミスバ・カン・セールス開発マネジャーは「大変レベルの高いサッカーを見せていただいた。エミレーツ航空として過去数年スポンサーをしているが、日本人コミュニティーの皆さんにより良いサービスを提供できるよう尽力したい」と語った。
メーンスポンサーのさくらクリニックのほか、コーポレートパートナーとしてパナソニックやTOTO、東芝や富士フイルムなど多くの日本企業がガルフカップを支援した。