ドバイ世界貿易センター(DWTC)で2月21日、中東最大級の国際総合食品展示会「Gulfood 2016」が開幕した。除幕式にはハムダーン副首長兼UAE財務大臣が臨席し、初日にはムハンマド首長とマクトゥーム副首長も来場した。
今年は世界120カ国から5000社以上が出展し、5日間の会期中に170カ国から約8万5000人の来場が見込まれている。1987年初開催の同展示会は、当初の13カ国65社から、30年で大幅に拡大している。
年々拡大の一途をたどる同展示会では、各国がその国のイメージを模した外観のパビリオンを作り上げ、国を挙げて参加している。今年初めてパビリオンを作ったのは、ロシアやコスタリカ、ベラルーシやモーリシャスなど。130万平方フィートの広大な展示会場に117のパビリオンが集い、世界の食市場の縮図が形成されている。
主催するDWTCのトリクシー・ロフミルマン上級副社長は、「主要な食品やホスピタリティー産業に出合う場として、Gulfoodは世界をつないでいる」と、その規模について話す。
日本からは、ジェトロが設置するジャパンパビリオンに加え、個別やUAEのローカル企業と合同で約25社が出展。昨年の16社から大幅に増え、同展示会の認知度の高まりを示している一方、160社が参加している中国や同じく140社のタイ、45社の参加する韓国に比べるとまだ少ない。
UAEは食品の85%を輸入に依存しており、向こう10年間で食品輸入額は2014年の4倍に拡大する見通し。食の国際化はますます進んでおり、2020年までに世界のハラルフードも現在の基準から6%程度増加する見込みだ。
そうした動きに対応し、同展示会でもハラルフードに特化したエリアを設けている。参加者サプライヤー数も昨年比15%増の800社となっており、地域内の関心の高さがうかがえる。
開催時間は11時~19時まで(最終日は17時まで)。入場料は300AED。今月25日まで。