ドバイを含むアラブ首長国連邦(UAE)各地が大規模な雷雨に見舞われ、さまざまな被害が出ている。3月5日からの降水量は294.4ミリメートルに達している。
ドバイでは朝9時ごろから雨が降り始め、時間の経過とともに激しさを増し、時折ヒョウも降った。
日系企業も多く事務所を構えるジュベル・アリ経済特区南部エリアでは道路が冠水し、乗用車の車体も半分水に漬かってしまうほどだった。
ドバイとアブダビを結ぶ幹線道路シェイク・ザイード通りにも大きな水たまりでき、アブダビ方面への車線は大変な渋滞となった。公共交通機関を利用しようと、ドバイ・メトロの駅までの道に歩行者が増えた。
多くのドバイの学校が午前中で休校となり、安全面を考慮し、10日はUAE国内のすべての学校が休校になった。学校のバスも渋滞に巻き込まれ、児童は通常より数時間遅れて帰宅したことも報告されている。
アブダビ国際空港では旅客機の発着ができず、出発便の一部はキャンセルとなり、到着便は国内のアル・アイン空港やドバイ空港への変更を余儀なくされた。
天候の猛威は多くのイベントにも影響を与えている。冬季限定の博覧会グローバルビレッジは休業となり、アブダビのバティーン空港で開催中の航空ショーもメーンビルへの入場ができなくなってしまった。
国立気象学・地震学センターによると、10日も引き続きUAE国内の天気は不安定で、雨が予想されている。