世界一の高さ828メートルを誇るドバイのブルジュ・ハリファを超える新タワーの案が4月10日、ブルジュ・ハリファのデベロッパーEmaar Propertiesによって発表された。
「ザ・タワー(The Tower)」と名付けられた新タワーは、36.5億AED(約10億ドル)の巨大プロジェクトで、ドバイ・クリークの南端のRas Al Khor地区の大規模プロジェクト「Dubai Creek Harbour」の目玉となる。
現時点で新タワーの正確な高さは発表されておらず、サウジアラビアのジェッダに建設中で高さ1007メートルを予定する「ジェッダ・タワー(Jeddah Tower)」との比較もされていない。Emaar Propertiesのステートメントによれば、完成はドバイ万博の開催される2020年まで。
新タワーのデザインを担当するのは、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラヴァさん。カラトラヴァさんは、アテネオリンピックのメイン会場や、ニューヨークの世界貿易センター駅の新駅舎などを手掛けている。
ブルジュ・ハリファとは異なり、新タワーにはオフィスやアパートメントが組み込まれることはなく、複数の展望デッキや、ドバイ・クリークを見下ろすレジャー用の仕掛けが用意されるという。
Dubai Creek Harbourは、約680平方メートルの居住地区と、大規模な商業施設が入る複合エリア。合計4400室を提供する22のホテル建設も進められている。