ドバイで2020年10月20日から半年間開催される万国博覧会「Expo 2020 Dubai(ドバイ万博)」の説明会が5月11日、ドバイ・サウスで行われた。
ドバイ万博事務局のバイス・プレジデント(Engagement部門)Manal AlBayatさんが登壇。アレクサンダー・グラハム・ベルによる電話機が公開された1876年のフィラデルフィア万博や、スカイプやFacetimeの先駆けとなるテレビ電話が初めて登場した1964年のニューヨーク万博などを紹介し、「万博こそ新しい発見を披露する場である」と話した。
ドバイ万博のメインテーマは「心をつなぎ、未来を創る(Connecting Minds, Creating the Future)」。3つのサブテーマ「機会(Opportunity)」「可動性(Mobility)」「持続可能性(Sustainability)」を設ける。
今後建設されるメインパビリオンは、3つのひし形が互いにクロスするような形で、各ひし形が各サブテーマを表すという。3月には各パビリオンの優勝デザインが発表され、「機会パビリオン」はBIG(Bjarke Ingels Group)、「可動性パビリオン」はFoster + Partners、「持続可能性パビリオン」はGrimshaw Architectsのデザインが採用された。
ホスト国となるUAEのパビリオンは、スペインの建築家Santiago Calatravaさんのタカをイメージしたデザインを採用。Calatravaさんは、世界一高いブルジュ・ハリファを超える高さのタワー「The Tower」のデザインも担当した。
ドバイ万博のロゴは昨年3月から一般公募でデザインコンペを行った。今年3月に発表されたロゴは、金色の輪が外に広がっていくようなデザイン。優勝作品は、2002年にドバイで発見された古代遺跡からインスピレーションを受け、「人とものが交わる場所として、過去、現在、未来をつなぐ」というイメージで制作された。
ドバイ万博は、半年間の開催中に2500万人の来場者を予想している。Manalさんは「来場者の7割は外国人となり、過去の万博で最も国際化されたものとなる」と話す。