年内の開園が予定されている巨大サファリパーク「ドバイ・サファリ(Dubai Safari)」に今週、絶滅危惧種に指定されているアジアゾウを含め、新たに動物が到着する。
同園は10億ディルハム(約300億円)を投じた一大プロジェクトで、119ヘクタールの広大な敷地で、絶滅危惧350種を含む最大1万頭以上の動物を飼育する予定。園内の植物も200種類に上る。
ドバイ・サファリは、アフリカ村、アラブ村、アジア村、サファリ、渓谷の5つのエリアで構成され、目玉となるサファリエリアは、東京ドーム4個分を超える22ヘクタールの敷地面積。4輪駆動車に乗ってライオンやキリン、カバといった野生動物の生態を見たり、アジアゾウに乗ったりすることができる。
今年3月には、動物の最初の一団としてライオン9頭やクマ4頭などが、韓国のソウル・グランド・パークから到着した。今回、アジアゾウの群れなどが新たに加わる。ドバイ政府によると現在までに開園準備の75%が完了しているといい、UAE気候変動環境水省や国際機関などの関係機関と連携しながら動物が安全に移動できるようにしているという。
ドバイには1967年に開園した1.5ヘクタールの「ドバイ動物園(Dubai Zoo)」があるが、将来的には同園にいる1000頭の動物や鳥もドバイ・サファリへ移す。
ドバイの内陸を通る幹線道路沿いに広がるドバイ・サファリは、3600台収容可能な駐車場を完備し、1日1万人の来場者数を目指す。