ドバイ屈指のビーチリゾート「ジュメイラ・ビーチ・レジデンス(JBR)」の「ダブルツリー・バイ・ヒルトン(Double Tree by Hilton)」内に、ロンドン発のモダン居酒屋「ラムサケ(Ramusake)」がオープンして2カ月がたった。
ウィリアム王子やマドンナなどセレブが目撃されるロンドンのバー「マヒキ(Mahiki)」のオーナーで起業家のピアース・アダムスさんが開いた。
蔵の入り口のような木の扉を開けると、昭和の東京と映画「ブレードランナー」の未来を融合させたというイメージの店内が目の前に広がる。食事用のラウンジから独立したバーカウンターには、20種類の日本酒を含む世界各国のアルコールが並ぶ。棚の最上段を占める「奥の松」「福寿」「玉乃光」らの酒だるの重厚な存在感が、木造のインテリアと相まって和の雰囲気をつくり出す。
壁一面を埋めるのは昭和の日本女性の絵。色とりどりの着物をまとった2人の女性を描いた米国人アーティストのマリア・ヘゲダスさんは、「お店のイメージに合うようにセクシーで『とがった』和服美人を描いた。着物部分は何層にも色を重ね、素材感を大切にした」とコンセプトを話す。
食事用ラウンジはオープンキッチンになっており、炉端焼きカウンターの目の前には、地元で採れた新鮮な魚介が並ぶ。料理は、日本人シェフが居酒屋メニューにアレンジを加えた独創的なメニューをラインアップする。
芳醇(ほうじゅん)なトリュフの香りが口いっぱいに広がる3種のチーズとトリュフのギョーザや、お好み焼きのような平面のたこ焼きオムレツなど、居酒屋定番メニューにユニークなアイデアを加えて提供する。
同店ゼネラルマネジャーのエドゥアルド・マイアさんは、「オープンから2カ月で多くの客が来場してくれているが、その国籍はさまざま。国際都市ドバイで和のコンセプトを大切にしつつ、ユニークな食事を提供していきたい」と話す。
営業時間は19時~翌2時。