今年1月1日、アラブ首長国連邦(UAE)で新法「危険動物の所有の規制に関する法」が施行され、ペットの取り扱いに関する規制が大幅に変更になった。
新法により、チーターやトラ、ライオンやレオパードといった野生の猛獣はもとより、クモやサソリ、ダチョウやエミュなどを飼うことが禁止となった。
こうした動物の飼い主は、半年以内に当局に引き渡さなければならない。今後は、動物園やサファリ、サーカスや研究所など、許可を受けた施設のみが野生動物や猛獣を保有し飼育することができる。
同法の施行により、犬についても飼える犬種が限定される。土佐犬やドーベルマン、ピットブル・テリア、ボクサーなどは飼えなくなった。全ての犬の飼い主には、半年以内のライセンス取得とワクチン証明書の取得が義務付けられる。
海外から持ち込まれたペットについても、30日以内に登録をしなければいけないとなっている。
新法の施行に関しては、違反者に対しそれぞれ厳しい罰則が定められている。公共での犬の散歩時にひもにつないでない場合、最高10万AED(約300万円)の罰金が科せられ、ペットが人を襲って死亡した場合、飼い主の罰則は終身刑となる。
UAEでは、飼っている猛獣の画像や動画がSNSでたびたび投稿されている。昨年、隣国のカタールでは渋滞中の公道を走るトラの動画が投稿され、話題を呼んでいた。