ドバイを拠点とする大手航空会社エミレーツ航空は4月5日、米国行き運航便のファーストクラス、ビジネスクラス利用客に対し、タブレット端末の無料貸し出しを始めた。
米国政府は3月21日、中東アフリカ8カ国9つの航空会社に対し、米国行き直行便の機内に携帯電話より大きな電子機器を持ち込むことを禁止する措置を発表。エミレーツ航空や同じくUAE国内のエティハド航空も、対象航空会社に含まれた。英国も同日、同様の措置を発表したが、UAEの航空会社は対象となっていない。
持ち込み禁止となった電子機器は、ノートパソコンやタブレット端末、ゲーム機器、DVDプレーヤーなど。エミレーツ航空は3月25日からこれらを預け荷物とし、4月5日までに8000人が預けた。
現在、エミレーツ航空は、米国12都市に週112便の直行便を運航させており、ドバイからニューヨークまでの飛行時間は約14時間、ロサンゼルスまでは約16時間。同禁止措置後も長時間のフライト中に仕事ができるようにと、今回のタブレット端末貸し出しを決めた。
貸し出されるタブレット端末は、「Microsoft Office 2016」をインストールした「Microsoft Surface」で、USBメモリーを接続できる。
UAEの首都アブダビを拠点とするエティハド航空でも4月2日、米国行き直行便のファーストクラス、ビジネスクラス利用客を対象にiPadの無料貸し出しを始めた。