ドバイ世界貿易センターで公演中のミュージカル「グリース(Grease)」に合わせて現在、特設シアターの隣に1950年代をほうふつとさせる街並みが再現されている。
「グリース」は1970年代にシカゴで初演が行われたミュージカル。翌年にブロードウェーに移動して、以来1980年の終演までに3388回の公演を行い、後に「コーラスライン(Chorus Line)」に抜かれるまでブロードウェーの最長ロングラン公演を誇った。
1940年代後半~50年代にかけて流行した米国のサブカルチャーであるロックンロールやロカビリー、俳優のマーロン・ブランドやジェームス・ディーンらをアイコンとし、グリースで固めたヘアスタイルをする労働者階級の若者たちは「グリーサーズ(Greasers)」と呼ばれた。タイトルの「グリース」はここから来ている。
ドバイでの公演に合わせ、シアターの入り口外には50年代の街並みが同センターのホール1つを使って再現されており、当時の雰囲気を垣間見ることができる。
色とりどりの街並みの中でひときわ目立つのがクラシックカーの数々。パステルカラー・サンダーバードや、ベルエア―など、クラシックカー好きの間で人気の高いシボレーの名車が並ぶ。
飲食スタンドでは、各店ピザやハンバーガーなど、米国の定番メニューを提供。会場奥にはアルコールコーナーも設けられ、21歳以上が入場可能となっている。物販コーナーでは、クラシックスタイルの洋服を販売するアパレルショップや、ネイルサロン「SOH」による「グリーススタイル」のネイルやヘアスタイルなどの提供も。
公演の入場料は150AED。50年代エリアは入場無料。4月13日まで。