ドバイ世界貿易センターで4月24日、中東最大の観光・旅行関連展示会「アラビアン・トラベル・マーケット(ATM)」が開幕した。初日には、ムハンマド・ドバイ首長やハムダーン皇太子、アハマド・エミレーツ・グループ会長らも訪れた。
今年24回目を迎えたATMには、150カ国から2500を超える政府や民間団体が出展。4日間の期間中に、世界各国から4万人を超える来場が見込まれている。
日本からは日本政府観光局(JNTO)が「ビジット・ジャパンブース」を初出展。京都府、北海道、プリンスホテル、ジェイ・リンクスら4団体・企業とともに、日本パビリオンを形成する。
初日は、外務省賓客として訪日中のアブダッラーUAE外務・国際協力大臣と岸田外務大臣との間で、7月1日からUAE国民の事前登録制に基づく一般査証免除の運用開始が決定。今後、UAE国民の訪日数増加が期待される中で、「ビジット・ジャパンブース」は日本の魅力を訴える。
日本パビリオン周辺にはアジア各国のパビリオンが並ぶ。中東地域の観光客誘致に、催事の衣装に身を包んだコンパニオンや、しっかりと作り込んだパビリオンで人目を引く。
インドネシアの70をはじめ、マレーシアの66、タイの44など出展社数も多い。伝統衣装を着たダンサーによるパフォーマンスや、お茶のセレモニーなど、来場者をもてなす仕掛けも行われている。
中東各国のエリアは地元とあり派手な造り。ドバイのフラッグシップ・キャリアのエミレーツ航空や、アブダビのエティハド航空、カタールのカタール航空など、地域を代表する航空会社は複数フロアの巨大なパビリオンで存在感を放つ。最新鋭航空機のファーストフロアやビジネスフロアを再現した模型を用意し、一流のサービスをアピールしている。
中東諸国はいずれも巨大パビリオンで来場者を迎え、最新のホテルから、現在進行中のリゾート計画などの紹介がなされている。
そのほか、欧州や米国、アフリカ各国のパビリオンや、ラグジュアリーな5つ星ホテルのエリア、観光ツアーのブースなどが並ぶ。
開催時間は10時~18時(最終日の4月27日は17時まで)。入場無料。