サッカー元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナさんが5月7日、アラブ首長国連邦の2部リーグに当たるUAE Division One所属のフジャイラFCと契約し、新監督に就任した。
フジャイラFCは、公式ツイッターでマラドーナ新監督が背番号10番の入った赤白縦じまのユニホームを掲げ、フジャイラFCのマークの前で撮影した写真を公開。正式に、マラドーナさんが監督に就任したとメッセージを添えている。
フジャイラFCが所属するUAE Division Oneには12チームが所属。ホーム&アウェー総当たりで各チームと2試合ずつ対戦し、上位2チームが1部リーグのUAE Arabian Gulf Leagueに昇格する。2016-2017シーズン、フジャイラは4位だった。
マラドーナさんのアドバイザーを務めるラシッド・ガルシアさんのツイッターでは、マラドーナさんが契約書にサインする写真や、アラブ男性の伝統衣装カンドゥーラに身を包んだマラドーナさんが杖(つえ)を持って現地人と一緒にダンスを踊る動画などが公開されている。
マラドーナさんは、選手として1986年のW杯メキシコ大会でアルゼンチン代表を優勝に導いた。準々決勝のイングランド戦で見せた「神の手」ゴールと、「伝説の5人抜き」は、今なおサッカーファンに語り継がれるプレーだ。
現役引退後、2008年にアルゼンチン代表監督に就任し、2010年のW杯南アフリカ大会までチームを率いた。2011年に、UAE Arabian Gulf Leagueに所属し、ドバイを拠点とするアル・ワスルFCと契約し1シーズン指揮を執るが、チームは8位だった(全12チーム)。
フジャイラFCは1968年創設。インド洋に面するフジャイラ首長国を拠点とし、ホームスタジアムのフジャイラ・クラブ・スタジアムは収容人数1万645人。過去には、Jリーグのサンフレッチェ広島やジェフユナイテッド市原でプレーし、ヴィッセル神戸の監督を務めたイワン・ハシェックさんが監督を務めている。