「第9回ファッザ国際車いすバスケットボールトーナメント」は5月18日に大会最終日を迎え、日本代表(23歳以下)は地元UAEとの3位決定戦を制し、3位で同大会を終えた。
前日、イギリスとの準決勝に敗れた日本だが、この日は奮起。最初の得点となった赤石竜我選手のミドルシュートを皮切りに、前日イギリスに39得点と抑えられた攻撃陣が次々とゴールを決めた。
第1クオーターを18-8でリードした日本は、その後も高い位置から激しいプレッシャーをかけUAEに効果的な攻撃をさせない。一方で、素早い車さばきからインサイドを積極的に攻め、熊谷悟選手からゴール下に侵入する丸山弘毅選手へたびたびいいパスが通り、ゴールを重ねていった。日本は36-20で前半を折り返す。
第3クオーターも攻撃の手を緩めない日本は、岩井孝義選手らのゴールで50-28と点差を広げた。第4クオーターはUAEの猛攻に遭い点差を縮められるも、58-42で勝利。3位で大会を終えた。
応援に訪れた現地在住の日本人女性は「初めて車いすバスケを生で見たが、とても興奮した。激しくぶつかって倒れてもボールに食らいついていく姿に感動した」と話した。
優勝はタイとの接戦を制したイギリス。50-48の僅差での勝利となった。来月カナダで開催される「U-23車いすバスケットボール世界選手権」で日本はそのイギリスと同じ予選リーグに入る。