ジュメイラ地区で1月26日、18回目の開催となる「ドバイ・マラソン」が行われた。今年も天候に恵まれ、約3万人の参加者がドバイの街並みを走り抜けた。フルマラソンの上位はエチオピア出身勢が占め、男女共にコース記録更新となり盛り上がりを見せた。
同大会は2000年より開催され、4キロ、10キロ、フルマラソン(42.195キロ)の3クラスを設ける。4キロのコースには出場年齢の制限がなく、ベビーカーの使用も可能なため赤ちゃん連れの一般ランナーも多数参加した。
ドバイ・マラソンは規模の大きさだけでなく、毎年高額な賞金が出ることでも話題になる。今年も賞金額は昨年と変わらず、フルマラソンの優勝者には男女ともに20万米ドル(約2,160万円)と、世界各国で開催されるマラソン大会の中でもトップクラスの賞金額が支払われる。
今年は、男子部門が昨年のコース記録2時間4分11秒を5人のエチオピア出身選手が更新し、2時間4分でゴールしたモジネット・ゲレメウさんが優勝した。同選手は、2017年に開催されたベルリン・マラソンでも3位に入賞している。以降10位までをエチオピア出身の選手が占めた。
女子部門は2012年のコース記録2時間19分31秒を3名のエチオピア出身選手が更新し、2時間19分17秒でゴールしたロザ・デレジェさんが優勝した。女子部門の入賞者も7位までをエチオピア出身の選手が占める結果となった。
1位選手の賞金が20万米ドルの一方で、2位の選手の賞金は8万米ドル(約864万円)となる。今回男子部門ではわずか0.2秒の僅差で明暗が分かれた。
今回世界記録更新とならなかったが、世界記録を更新した場合には25万米ドル(約2,700万円)が優勝賞金に追加で支払われるため、毎年有名なマラソン選手が参加し、歴代のマラソン記録に残るようなタイムも数多く刻まれている。