ドバイ・ワールドトレードセンターで1月29日から、中東地域最大規模の医療展示会「アラブ・ヘルス(Arab Health)」が開催された。今年は個人医療技術に焦点が当てられ、各国の最新技術に触れることができる。
同展示会は今年で43回目の開催で、毎年出展社数、来場者数も増加するドバイで開催される展示会の中でも最大規模となり、昨年は約9万7000人が来場した。今年は150以上の国から4200社を越える企業が出展する。開催2日目の1月30日にはドバイのムハンマド首長も会場を訪れて、最新技術を見学されるなど連日の賑(にぎ)わいが予想される。
展示ブースには、医療機関や薬局、医療機器メーカーなど世界各国からさまざまな業種が集まった。中には3Dプリント技術を医療分野に応用し、臓器や骨などをつくる将来的なプロジェクトも発表された。そのほかにも、ロボット技術やアプリなどとの連携技術などの最新テクノロジーが展示された。
今年2回目の出展となる岩正織物株式会社(愛知県名古屋市中村区)は、現在欧州でも展開するフットカバー「アシピタ」を売り込んだ。同商品は、草履からインスピレーションを受け2000年より開発したオリジナル商品。JETROが展開する日本パビリオンの中にブースを出展。同社の岩田茂裕さんは「施術などであっても男性が女性の体に触れることが難しいことなど、中東地域ならではの異なる部分があるが、実際に商品を試してもらうことで良さを実感してもらえている」と話した。
開催時間は10時~18時(最終日のみ17時まで)。入場無料。2月1日まで。