ドバイワールドトレードセンターで2月27日~3月1日、文具の国際展示会「ペーパーワールド・ミドルイースト(Paperworld Middle East)」が開催された。
プラチナ万年筆が展示した蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)を使った高級万年筆
ペーパーワールドは、世界各国から文具に関連した企業が出展する展示会。今回は42カ国303社のブースが出展した。ブース出展のほかには、廃材などを使ったエコな文具に焦点を当てた「The Green Room」や、包装技術のコンペティション「Wrap Star Competition」、子ども向けの商品を集めた「Playworld Village」などの特設エリアやイベントも用意された。
ボールペンやオフィス文具などで中東地域でも人気のあるパイロット社やゼブラ社などの日本企業も出展。
万年筆を取り扱うプラチナ万年筆社は3度目の出展となった。中東地域では万年筆の人気も高まっており、日本やドイツから直接自分で購入する人もいる。同社では現地での代理店探しのために展示会を利用。海外事業部係長の安保啓さんは「当社の製品については販売だけではメンテナンスも必要となる。ブランドを大切にしてくれる会社とつながりたい」と今後の展望を話した。
ドイツからは19社が同エリアで出展。万年筆のほか、デザインにこだわった風船プリントの企業や、子ども向け商品を扱う企業などがブースを構えた。
ヴェルクハウス社(WERKHOUS)は、間伐材や廃止材を使用した文具を展示した。現在ドバイの中ではヴァージン・メガストアなどで販売を行っている。製品開発を行うホルガー・ダネンベルグさんは「日本では人気のある商品でもあるが、UAEでは安価な商品の流通が多く、デザインや質を好むファンを獲得できていない。これからさらに売り上げを拡大できるようにプロモーションしていきたい」と話した。