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ドバイで太陽光展示会 再生可能エネルギー実用化の取り組み紹介

丸紅が発表した太陽光パネル完全自動クリーニング装置

丸紅が発表した太陽光パネル完全自動クリーニング装置

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 ドバイワールドトレードセンターで10月23日~25日、太陽光発電などの再生可能エネルギーに関する展示会「ドバイ・ソーラーショー(Dubai Solar Show)」が開催された。

来場者の注目を集めた丸紅株式会社のクリーニング装置

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 ドバイ電気・水道局「Dubai Electricity & Water Authority(通称、DEWA)」は、環境に優しい持続可能な経済を目指すために、今後5年間で700億ドル(約8兆円)の予算を組み、実現に向けてのプロジェクトを進めている。具体的には、太陽光発電によるドバイへの電気供給の増加、スマートグリッドとメーターを利用し、より効率的な電気の供給、次世代の車(グリーンチャージ)を導入することによる二酸化炭素排出量の削減の、3政策に力を入れる。

 太陽光発電では、2012年に「モハンマド・ビン・ラシード・アル・マクトゥーム・ソーラー・パーク」が発表され、現在第2フェーズまでの213メガワットの太陽光発電システムを運用している。2030年までにはすべての建物、屋根に太陽光パネルの設置義務化を掲げており、メガ(ギガ)ソーラーなどの巨大プロジェクトだけでなく、ドバイの街中に導入される太陽光システムにも注目が集まっている。

 アラブ首長国連邦(UAE)では、建設中の中東地域最大級の図書館「モハンマド・ビン・ラシード・ライブラリー」や、環境配慮型都市「サステナブル・シティ」などでの太陽光発電システムの導入が進められている。

 丸紅(東京都中央区日本橋)はリバースN51社などと提携し、新たな太陽光パネルクリーニングシステム「Papper Sand(パッパーサンド)」を発表。新ブレードを採用し、価格、性能、メンテナンスのたやすさ、壊れにくさの違いをアピールし、来場者を集めた。丸紅機能化学品第二部エレクトロニクス第一課の髙原大樹担当課長は「展示会ではルーフトップパネルへの導入ニーズが多かった。今後政府の政策が市内に影響していくことで、需要も増すのではないか」と話す。

 SBMplus(東京都千代田区東神田)は「オキシド灯触媒」などの技術を使った除菌、消臭、汚れ除去のクリーナー「324 eco PURE」シリーズを発表。鈴木光代社長は「実際に商品を使ってもらって効果を実感し、商品を買いに戻ってくるお客さんもいた。世界で注目されるプロジェクトの多い中東地域で、積極的に展開していきたい」と意気込む。

 会期中、日本からは、2007年からラス・アル・ハイマ首長国に現地法人を登記するメッシュ工業(大阪府堺市北区)、ドバイに事業所を新たに構え発電量上昇アイテムを多数取り扱うエコライフ・インターナショナル(東京都豊島区北大塚)、太陽光発電を使い空気から水を精製するシステムを紹介するHIPOWER(東京都港区六本木)を、JTC DWC LLC社がジャパン・パビリオンとして企画・運営をし、UAEを含む中東・アフリカ地域の政府や企業にアピールした。

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