ジュメイラエリアにUAE初となる猫カフェ「Ailuromania Cafe(アイルロマニアカフェ)」が4月2日、オープンした。
同店は、帆の形を模した高級7つ星ホテル、バージュ・アル・アラブと、波の形を模したジュメイラビーチホテルに並ぶジュメイラ・ロード沿いにあり、植物の門扉と猫のマークが目印。
経営者のイマン・アラウラクィさんは、大学を卒業したばかりの23歳のUAE人。ドバイにあるアメリカンユニバーシティでファイナンスを専攻していたイマンさんは、起業を考えていた時に友人が送ってきた猫カフェの画像に衝撃を受け、ドバイでの開店を目指した。「ドバイだけではなく、アブダビやクウェート、カタールなど他の湾岸諸国にも出店していきたいが、提供するメニューやシステムの改善も行いながら慎重に計画していきたい」と話す。
世界各国の猫カフェのシステムを研究し、人も猫も快適に過ごせる空間づくりを行った。客席には猫用のおもちゃが置かれ、猫が登って遊べるような遊具も設置。食事やトイレ、ベッドのあるスペースは、猫のストレスを軽減させるために客席とは別に設けられている。店内のキッチンやレジと猫のいるエリアは仕切られており、猫のいないエリアやテラス席で普通のカフェとしての利用も可能である。
初めて来店したという、政府系病院に務めるアラブ人医師のミシェルさんは、自宅でも猫のほか世界最小の猿ピグミーマーモセットやインコ、犬などを飼うほどの動物好きで、「ホームページを見てかわいい猫に会いたいから来た」という。「ドバイには転勤などで短期間だけしか住まず、飼いたくてもペットを飼えない人も多いので、猫カフェのような場所がもっと増えればいいと思う」と、イマンさんが猫カフェを作ったコンセプトに賛同した。
マリーナエリアに住むサウジアラビア人の大学生マリヤンさんは、開店してから5回以上は来店しているという。「駐車場は無料で、店内ではフリーWi-Fiも使用できるし、自宅や大学からも近いので、友達と一緒に勉強する場所としても利用している。何より、猫と戯れながら、ゆっくりと過ごすことができることがファンになった理由」と話す。
カプチーノやハーブティー、ドバイで人気のミントレモネードなどのドリンクメニューの他、サンドイッチやパスタ、キッシュやケーキなどフードメニューも充実している。日本の猫カフェのような完全予約システムや入場料の支払いはなく、猫のいるエリアは50ディルハム(約1,600円)、猫のいないエリアは30ディルハム(約1,000円)がミニマムチャージとなる。
営業時間は12時~22時(木曜・金曜は24時まで)。