ドバイの東側に位置するシャルジャ首長国で2月4日から、モスクなどの文化・宗教施設にプロジェクション・マッピングを映し出す「シャルジャ・ライト・フェスティバル(Sharjah Light Festival)2016」がシャルジャ商業観光開発局(SCTDA)の主催で開催される。
6回目を迎える今年のテーマは「時空を超える旅」。プロジェクション・マッピングの投影場所は、昨年の14カ所から大幅に増え23カ所になる予定という。
シャルジャ住民の憩いの場所であるウオーターフロント付近のAl Taqwa MosqueやAl Noor Mosqueなどのモスクの他、シャルジャ大学などの教育施設、政府施設などが、色とりどりの光に照らされる。
SCTDAの長官であるハリッド・アル・ミドファさんは、「3次元のライティング技術を用いて、新しいクリエーティブなアイデアを見せたい。シャルジャの代表的な建築物に投影される映像を通じて、プロジェクション・マッピングを見に訪れる皆さんを世界旅行の旅にいざないたい」と出来栄えに自信を見せる。
シャルジャ首長国はドバイの東隣に位置し、3つの飛び地を含む約2600平方キロメートルの面積を有する。年間1000万人が利用する国際空港を始め、アラビア湾に面するハリッド港やインド洋に開けるホール・ファッカン港など、重要な物流拠点を有する首長国。商業として礎を築き、近年はドバイのベッドタウンにもなっている。文化の発展に注力し、春に開催されるシャルジャ・ビエニアルは昨年12回目を迎えた。
観光客は年間540万人で、2021年までに1000万人の突破を目指している。同局では毎年冬に開催される同フェスティバルを観光客増加に向けた重要なイベントの一つと捉え、力を入れている。
プロジェクション・マッピングの会場はシャルジャ政府のウェブサイトで確認できる。2月13日まで。