「中東にストリート文化を根付かせたい」という思いから2010年から毎年開催しているイベント「Sole DXB」が11月20日・21日にドバイ・デザイン・ディストリクト(d3)で開催され、ファッション関係者らが集まった。
会場は、2014年にオープンしたd3。ムハンマド首長肝いりプロジェクトで、ファッションやアート、デザインに特化し、地域のタレントを育成することを目的とした、ドバイの新興文化拠点で、同イベントは施設内の広場に特設会場を設け行われた。
Sole DXBの看板が掛けられた入り口をくぐると、右手には飲食セクションがあり、会場の真ん中にはバスケットコート。周囲を取り囲むように、中東のブランドや国際的な有名ブランドの洋服店が並んだ。
ファッション、靴、ライフスタイルをテーマにした会場では、アディダスやプーマ、ニューバランスなどが靴のブースを出展。アディダスは、定番のスーパースターやスタン・スミスや、「Y-3」レーベルのシリーズのほか、同イベントのために新たに製造したというハイテク・スニーカーなどを並べた。
中東地域で最新ストリートファッションを提案するセレクトショップNamshiは、VansやNew Eraなどの有名ブランドのほか、Cayler & Sons、Nicce London、Sik Silkなどの世界的なブランドや、ドバイ発のAmongst Fewのアパレルを並べた。
「おしゃれなライフスタイル」の訴求を目指し、音楽やダンスのイベントも多数盛り込まれた。会場中央のバスケットコートは、ストリートバスケの大会終了後、ライブ会場に様変わり。2日目には、ニューヨーク出身のヒップホップデュオ、モブ・ディープが登場し会場を盛り上げた。このほか、The RecepiやShadi Megallaaなど、地元UAEのヒップホップ・アーティストやDJら20組以上のアーティストがイベントに華を添えた。
移動レストランなど、食事スペースも充実。このほど日本にも1号店がオープンしたニューヨーク発のハンバーガーショップShake Shackや、Taqadoなどドバイですでに知名度のあるファストフードのほか、カリブ料理店Miss Lily'sやフレッシュ・ジュースを販売するMelvin's Juice Boxなどニューヨークから同イベントのために駆け付けた店舗が「ストリートの味」を提供した。