気候が穏やかになる秋冬のドバイでは、屋外イベントが多数開催されるため、イベントの脇で縦列に駐車されたフードトラックは、ドバイのイベントを盛り上げる重要な役割を果たしている。
ブルジュ・ハリファのふもとで1月21日~30日に開催されたファッション・イベント「Market Outside the Box」でも、入り口脇から奥のステージにかけて、フェンス沿いにトラックが並んだ。
こうしたフードトラックが提供する食べ物はさまざまだ。「シェビ(the Shebi)」は、シルバーの宇宙船のような形のフードトラック。レバノン料理とインド料理のファストフードを主に扱う。トラック内のヒーターで熱せられた鶏肉をそいでピタパンに野菜と一緒に挟んだ「シャワルマ」が人気だ。
普段はダウンタウンのVida Hotel前で営業しているVida号は、タコスやナチョスといったメキシカンフードが中心。メキシカンコーラやフルーツパンチなどとセットで楽しむ。
新興アート地区アル・ザーカル・アヴェニュー(Al Serkal Avenue)で22日、23日に開催された「クオーズ・アート・フェスティバル(Quoz Art Festival)」でも、屋外のフードコーナーを色とりどりのフードトラックがイベントを彩った。
パキスタンのローカルフードを提供したのは、ポップカラーと立方体のボディーが特徴の「モティ・ロティ(Moti Roti)」のフード・トラック。ラップサンドの中身は選択式で、香辛料たっぷりのマサラ・チキンやチキン・ティッカなどから選ぶ。カロリー表示やベジタリアン対応商品もあり、健康志向も高い。
荒野を駆ける大型トラックのような「ヤムティングス(Yumtingz)」のフードトラックは、GMCの大型スクールバスを改造したもの。マットな黒を貴重としており威圧感がある。中央の小窓で注文しトラックの後部に回れば、ウッドデッキのスペースにハンバーガーが届けられる。
2月25日~27日には、ブルジュ・パークにドバイ中のフードトラックが集う「イート・ザ・ワールド・ドバイ(Eat the World DXB)」が開催される。さまざまなフードを積んだトラックが、ドバイ中からブルジュ・ハリファの足元に集う。