ドバイを中心に自主製作映画などを上映する「シネマ・アキル(Cinema Akil)」が3月26日、ドバイのアル・クオーズ工業地区(Al Quoz Industrial Area)にあるアート地区「アル・ザーカル・アベニュー(Al Serkal Avenue)」の中央に位置する多目的スペース「The Yard」で黒澤明監督の映画「羅生門」を屋外上映する。
巨大スクリーンに、大型のプロジェクターで映画を投影し、観客は星空の下で、周辺で売られるポップコーンを食べながらリラックスして映画鑑賞を行うスタイル。
2月には5~7日にかけて3日間、同じくアル・ザーカル・アベニュー内の屋内シネマで宮崎駿監督の「魔女の宅急便」を上映するなど、日本の映画上映にも積極的だ。
映画「羅生門」は、1950年に公開。芥川龍之介の同名の短編小説「藪(やぶ)の中」を原作としている。ある侍の死から、検非違使(けびいし)に連行された三船敏郎演じる盗賊と、京マチ子演じる侍の妻、みこに呼ばれた侍の霊の証言が食い違うといった話。
1951年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞をはじめ、第24回アカデミー賞名誉賞など、国内外の賞を受賞し、黒澤明の名を世界に知らしめた作品となっている。
19時から上映。入場無料。