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UAEで宇宙飛行士公募 2117年の火星移住実現に向けて

2年後に完成を目指すドバイの「マーズシティー」のイメージ図 © Dubai Media

2年後に完成を目指すドバイの「マーズシティー」のイメージ図 © Dubai Media

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 アラブ首長国連邦(UAE)で初めてとなる宇宙飛行士の公募の締め切りが迫っている。

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UAEでは2014年に宇宙庁を設立、宇宙関連の研究・開発に巨額の投資が行われてきた。2017年にドバイで開催された世界政府サミットでは「マーズ(火星)2117」と呼ばれる宇宙関連の目玉となるプロジェクトを発表。UAEの建国50周年となる2021年に中東地域で初となる無人探査機を火星の軌道に乗せること、2117年には火星に居住可能な都市を作り、60万人を移住させることを目標に掲げた。500万ディルハム(約150億円)の建設費用で、火星に構築する都市を再現し、火星の博物館なども備える「マーズシティー」も現在、ドバイに建築中である。

 今回の宇宙飛行士の公募も「マーズ2117」の一環。合格者は約4年間にわたり毎日8時から21時半までエクササイズや、ロシア語の勉強を含む多種多様な訓練を受けることになる。その後地上400キロ上空に建設された巨大な有人実験施設である国際宇宙ステーション(ISS)に派遣され、実験や研究に参加することで宇宙に関する知識を増やし、「マーズ2117」の実現に向けた重要な役割を担う。ISSへの派遣となれば、UAE出身で初めての宇宙飛行士が誕生することとなる。

 応募条件は「UAE国籍を有するエミラティ(UAE人)であること、18歳以上であること、アラビア語と英語が堪能であること、大学を卒業していること」の4項目のみ。締め切りが2日後に迫る現時点で3000人を超える応募が集まっているという。

 応募者の中にはボーイング777の機長や政府機関で働く女性もおり、応募理由も映画で見た憧れの宇宙へ行ってみたいという内容から、地球に貢献したいなどさまざまだ。

 締め切りは3月31日。最終日までにさらなる応募が見込まれる。

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