ドバイのアル・マクトゥーム国際空港に5月17日、世界最大の航空輸送機であるウクライナ・アントノフ航空(Antonov)の「An-225 Mriya(Мр?я)」が着陸した。
到着時、アル・マクトゥーム空港を管理運営するドバイ空港会社は、ツイッターで同機の到着を歓迎。画像や動画を発信した。今回は、117トンの発電機を輸送しての周遊だ。
ウクライナの言葉で「夢」を表すMriyaと名付けられた同機は、もともとソ連のスペースシャトル「ブラン」を輸送するために作られた。ブラン輸送後、運用予算の打ち切りなどでしばらく放置されていたが、1999年から商用で大型輸送機として再度現場復帰を果たしている。
全長84メートルは、エアバスA380より11メートル、ボーイング747-8 Intercontinentalより7.6メートル長い。機体重量は175トンで、最大離陸重量は600トンに達する。
日本には2010年、防衛省がチャーターした際に初めて着陸。ハイチで発生した大地震への復興支援として、陸上自衛隊の部隊ががれき除去などに使用する重機を運ぶために使われた。その後、2011年の東日本大震災の際には、フランスが総重量150トンの人道支援物資などを、同機を使って日本へ輸送した。
オーストラリア、トルコ、マレーシアとわたりドバイに到着した同機は翌18日、イタリアへ向けて出発した。