中東アフリカ地域最大の食の見本市「Gulfood 2015」が2月8日~12日に開催された。
今年は世界120カ国から4800の出展社を迎えて開催し、5日間で170カ国から8万5000人の来場者数が見込まれた。1987年に創設されたGulfoodは、当初13カ国から65の出展者、1600人の来場者で始まった。
GCC諸国(湾岸6カ国)食料消費の80~90%は輸入であり、Gulfoodでは新たな食品との出合いが作られる。GCC諸国の人口増加率は、2000年からの10年間で年平均3.6%と、世界平均の1%をはるかに上回っており、向こう6年間で食料輸入額は200億ドル増加すると見込まれている。
日本からの出展は、昨年よりも増え16社。加えて、Chef Middle Eastの枠内で5社が出展した。和牛やせんべい、緑茶など日本らしい食品が集まるものの、実演や試食なども他国に比べて少なく、ブースに訪れているバイヤーも少ない印象だった。177社が出展する中国や、48社が出展する韓国と比べて、日本の出展数はまだまだ少ない。YOKU MOKUや日本式パン屋Yamanote Atelierのブームでますます高まる日本の食への需要と関心に対し、日本側は応えられていないようだ。