世界一高いタワー、7つ星ホテル、ヤシの木型の人工島など数々の名所を作ることで世界の注目を集めて来たドバイに、新たに仲間入りを果たす「ドバイ・ステップ(Dubai Steps)」の建設候補地が絞られてきた。
ドバイ・ステップは、今年4月にドバイ政府が発表したプロジェクトの一つ。2021年までの完成を目指す新名所で、高さ100メートル、500段の屋外階段。
25階建てのビルに相当する最上階からは眼下にドバイの街並みを一望することができ、展望台として観光地になる予定。市民向けスポーツ施設としての役割も果たす計画となっている。
ドバイ政府が直近で発表したイメージ画像から、階段の裏側はアラブ首長国連邦の国旗柄に色付けされることがわかる。階段面は、中央に頂上まで続く階段が伸び、両サイドには等間隔に展望デッキが配置される。
最終的な建設場所は発表されていないが、政府は新旧ドバイを隔てる運河ドバイ・クリーク沿いや、海沿いの開発地区ドバイ・マリーナなどを候補に挙げている。
都市計画エンジニア部門のアブダッラー・ラフィエ局長補佐は「ドバイの新名所にふさわしい場所の選定を進めている」としている。
ラフィエ局長補佐は「ドバイ・ステップは、文化やスポーツを新興する象徴的な建設物の一つとなる。建築デザインのユニークさも顕著で、世界でも例を見ないプロジェクトになる」と話す。