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シャルジャで草間彌生展 多くの来場者がドットに集う

草間さんの作品を象徴するドットのインストレーション

草間さんの作品を象徴するドットのインストレーション

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 ドバイの東隣に位置するシャルジャ首長国の「シャルジャ・アート・ファウンデーション・アート・スペース(Sharjah Art Foundation Art Spaces)」で10月1日、世界的アーティスト草間彌生さんの特集展示「草間彌生 ドット・オブセッション」が開幕した。

来場者自らが作品作りに参加できる

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 草間さんは1950年代に米ニューヨークに渡り、絵画や彫刻のみならず、小説や映像など幅広い表現活動を行ってきた。ドットを使った表現やカボチャの彫刻などで世界的な名声を得ており、今年の米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出されている。

 オープニングレセプションには道上尚史在ドバイ日本総領事らが参列。開会を前に多数の人が集まり、会場に入れない人たちが外で待機していた。

 今回の展示では、1951年~2016年までに制作された絵画32点と彫刻1点、インスタレーション2点を公開。87歳を迎えた草間さんの70年に及ぶ創作の歴史に一挙に触れられる内容となっている。

 会場で最も人を集めたのは、大広間に設置された巨大な赤い球体のインスタレーション「Dots Obsession」。白のドットが配された赤玉のインストレーションの中身はミラールームとなっており、大小さまざまな複数の紅白の球体がつるされている。鏡に映った自分の写真を撮る来場者が続出した。

 別に設けられた部屋では、体験型のインスタレーション「The Obliteration Room」を展示。色とりどりのドットのシールで白い部屋を思い思いに彩っていくというもので、来場者はシールを貼るたびに笑顔を見せていた。

 会場を訪れたドバイ政府のムハンマドさんは、2015年の作品Face of Youthを指さしながら、「あの作品が好き。色も形もさまざまな人の顔がたくさんあり、200以上の国から集まった人々が暮らすアラブ首長国連邦のようだ」と話した。

 会場となったシャルジャ・アート・ファウンデーション・アート・スペースは、伝統的なアラブの空調システムであるウインドタワーなどが付いた古い家屋群を改造した美観地区。付近にはイスラム文明博物館など文化施設が多数集まる。

 開催時間は9時~21時(金曜は16時~)。入場無料。来年1月9日まで。

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