5月27日からヒジュラ暦第9の月「ラマダン」に入ったアラブ首長国連邦の世界最大規模のショッピングモール「ドバイ・モール」で現在、モール全体を使った期間限定のキュレーション「9Hijri」が開催されている。
タイトルの「9Hijri」は、イスラム教社会で使われる太陰暦のヒジュラ暦と、その9の月に当たるラマダンから付けたもの。ドバイ・モールの中に仕掛けられたキュレーションエリアも9つに分かれ、モール内の店舗ともコラボレーションしている。
9つのセクションは、「知識」「映像」「文学」「科学」「アート」「デザイン」「ファッション」「カリグラフィー」「数字」のエリアに分けられており、それぞれのエリアにちなんだイスラム文化の紹介が行われている。
「文学」のエリアは図書館になっており、四つ角に備えられた書籍棚にはイスラム教の教えに関する書籍から、現代中東政治や地政学の書籍まで置かれている。児童向けの絵本もあり、文学的な視点からイスラム教に触れる場所になっている。書籍の多くは同モール内の紀伊国屋書店で販売している。
「ファッション」エリアには、同モール内の米系デパート「ブルーミングデールズ」と共同で、アラブのデザイナーによる伝統衣装を現代風にカスタマイズしたドレスやシューズが並ぶ。
同モールの中央に位置し、巨大な恐竜の骨を展示しているスーク・ドームでは「科学」エリアを展開。VRゴーグルを着けると、目の前には満天の星が広がる。
そのほか、幾何学模様のオブジェクトが置かれた「デザイン」エリアや、アーティストDiaa Allamさんによるカリグラフィーが展示されている「アート」エリアなどが点在している。
6月25日まで。