アラブ首長国連邦の首長国の一つシャルジャ首長国で6月4日の深夜、「第3回ラマダン経済マジュリス」が開催され、シャルジャの官民リーダーや各国外交団、ビジネスカウンシル、ビジネス関係者が集った。シャルジャ投資開発庁が主催し、シャルジャ商工会議所が後援した。
マジュリスとは、アラビア語でもともと「座る場所」を意味し、「集会」や「議会」といった意味を含む。アラブ社会では、リーダーを囲んで市民が議論を行うマジュリスは伝統的に行われてきた。
ドバイのムハンマド現首長の祖父故サイード首長や父故ラーシド首長などは、自宅などに市民を招いて、生活上の問題を聞くマジュリスを開いていた。ドバイのムハンマド首長は、2016年に新たな取り組みとしてスマート・マジュリスを設置、1年間で3万5000件のアイデアを受け付けた。
今回の経済マジュリスは「革新的な経済」をテーマとし、将来的な課題やサステナビリティーについて議論が行われた。夜型になりやすいラマダン中とあり、開館時刻は22時30分から翌1時まで。
シャルジャ商工会議所のハリッド・アル・ハジュリ総裁は、利害関係者とシャルジャ経済の活性化に向けて議論するラマダン経済マジュリスの重要性を説いた。
企業リーダーや外交団、ビジネスカウンシルとの質疑応答や陳情の後、参加者による交流が行われた。