紀伊国屋ドバイ店で4月22日、JAPAN TIDE(ジャパンタイド)主催の「Japanese Cultural Evening」が開催された。30人を超える参加者が集まった。
JAPAN TIDEは2017年よりUAEを皮切りにスタートし、ヨーロッパ諸国、UAE、米国をはじめ世界各国で実施している文化交流事業で、これまでにドバイでは北陸の伝統工芸品の展示販売会「Japan Tide Exhibition」や、アート展示会「World Art Dubai」の日本ブースなどを実施した。
会場となった紀伊国屋書店ドバイ店は、世界最大級のショッピングモール「ドバイ・モール」の最上階にあり、英語やアラビア語、日本語などさまざまな言語や文化の書籍を販売する。雑貨やおもちゃなどの取り扱いもあり、観光客だけでなく居住者にも向けた中東地域随一の品ぞろえを持つ。
今回ワークショップを行ったのは3人のアーティスト。福島県を拠点に活動する半澤紫雪さんと東京都を拠点に活動する西口貴翠さんは書道、柳田有美さんは切り絵をアレンジしたパステルステンシルを行った。
半澤さんは「愛」と「和といろは歌」の書を披露。はかま姿で、力強く文字を書く姿に、集まった人からは歓声が上がった。西口さんはアラビア語で説明を行い、「平和」の文字を色紙に書くワークショップを行った。
柳田さんが行ったのは、日本のモチーフの切り絵と、パステルカラーでステンシルを行うワークショップ。参加者は桜や金魚、侍など選んだ図柄の切り絵に苦戦しながらも、作品が出来上がっていく様子を楽しんでいた。
ドバイ出身のヴァレンティーナ・トルヴァイさんは、書道に初めて挑戦。アニメや漫画をきっかけに日本に興味を持ち、自分でも文字が書けるようになりたいとイベントを訪れたという。完成した自分の作品に感激した様子で、「初めての体験で難しかったが、さらに伝統文化についても知りたいと感じた。昨年18歳になり、両親と約束した念願の日本旅行に行く予定なので、より多くの日本文化の体験も行いたい」と話した。