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「夢破れた人たちに夢を与えたい」―サッカーF5WC日本代表がドバイに到着

開幕を控え、ドバイ市内で調整する選手たち

開幕を控え、ドバイ市内で調整する選手たち

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 アマチュアサッカーのW杯、F5WCに出場する日本代表チームが4月22日、大会の行われるドバイに到着した。チームは、ドバイ入り後、23日からの大会に向けて、早速ドバイ市内のグラウンドで汗を流した。

意気込みを語る宮田監督(右)と熊谷主将(左)

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 F5WCは、昨年から始まった5人制サッカーのアマチュア世界大会であり、今回2回目を迎える。日本予選は今年が初となり、2月から3月にかけて実施された日本予選「アットホームF5WC Japan」には、全104チームが参加した。

 日本予選で優勝した「柴田工務店チーム」がドバイでの世界大会への出場権を手にし、世界中から集まる48の代表チームと競い合う。

 柴田工務店チームは、もともと同じ職場の仲間たちでつくったチーム。一度は別々になったチームメイトが、この大会をきっかけに再度チームを結成。慣れない海外への渡航や時差、この時期日中35度を超えるドバイの気候など、普段と異なる環境を乗り越え、目標とする決勝トーナメント進出を目指す。

 宮田真一監督は、ドバイ経済新聞のインタビューに答え、「プロを目指してサッカーをしてきたサッカー選手の中で、多くの人たちはどこかでその夢を諦めて違う仕事に携わっている。自分たちもそうだった。そうした中で、世界を目指せるチャンスをいただいた。夢を諦めた人たちに、世界で戦えるという新しい夢を与えたい。そして、そのために結果を残したい」と、大会への意気込みを語った。

 チーム再結成を呼び掛けた熊谷和夫キャプテンは、大会に臨むにあたり周囲への感謝を口にした。「日本大会で優勝してドバイに来る権利を勝ち取ったのは自分たち。しかし、ドバイに入るまでに、職場や家族、サポートしてくれる人たちの支援をたくさん受けてきた。そうした機会を得られただけでも、サッカーをやっていて本当に良かったと感じている。仲間と一緒に戦えることを幸せに思いつつ、応援してくれる人たちのために、全力を尽くしてプレーする」

 F5WC世界大会は、Skydive Dubaiで23日から25日まで行われる。

 世界中で放映されるW杯や、チャンピオンズリーグのような戦いではない。しかし、プロをあきらめたサッカー選手たちが、いま一度世界と戦える夢に挑戦できる、もう一つのサッカーの祭典である。F5WCが開幕の時を迎える。

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