アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで12月5日、食の展示会「SIAL Middle East」が開幕した。アブダビ国立展示会場で行われた除幕式には、ナヒヤーン・ビン・ムバラク・アル・ナヒヤーン文化知識開発大臣らが参列した。
今年7回目を迎えた同展。世界中から900を超える出展社が参加し、SIAL史上初となる日本パビリオンを含め、国別パビリオンは15カ国となった。
日本からは過去最多となる25社・団体が参加。日本パビリオンでは、源氏パイの三立製菓や、日本茶や青汁のハラダ製茶らが出展。工芸茶専門店クロイソスを運営するメルキュールのブースでは、中東では珍しいポットの中で花が開く工芸茶に人だかりができた。
和牛の輸出促進に取り組む日本畜産物輸出促進協議会も独自のブースを設け初出展。ライブクッキングを定期的に行い、和牛の売り込みを行っている。試食した来場者の男性は「こんなに柔らかい肉は初めて食べた」と驚きの声を上げた。
東京青果、大田花き、中央魚類の東京都中央卸売市場の卸大手による東京都生鮮輸出協議会も初出展。ブドウや生花、ハマチの刺し身などが並べられた。
そのほか、愛媛県や東京食糧審査機構、CHOYA、Japan Beverageなどが日本から出展した。
初日の午前中には、藤木完治駐UAE日本大使も会場を訪れ、日本から出展している各企業のブースを回り激励を行った。
会場ではシェフやパティシエらが腕を競い合う大会や、中東地域のバリスタ・チャンピオンを決定する大会も開かれる。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで)。入場無料。今月7日まで。