ドバイ政府系公社のエミレーツ国営石油(ENOC)は4月26日、アラブ首長国連邦内では初となる、太陽光発電ガソリンスタンドをオープンした。
ENOCは、ドバイの中期計画「ドバイ・プラン2021」に沿って、ドバイのスマート・シティ化・サステナブル・シティ化に向けた取り組みの一環と位置付け、環境に配慮しエネルギー効率を高めるとしている。
この新しいガソリンスタンドは、ドバイ・インターネット・シティの入り口で、ドバイの主要幹線道路シェイク・ザイード通り沿いに位置しており、建物の天井部分は全て太陽光パネルに覆われている。
通りに面した壁には大きく「UAE初の太陽光発電ガソリンスタンド」の文字も。スタンド内には、発電量やCO2削減量などを表示するパネルも設置されている。
1時間当たりの発電量は最大120kWに達し、ガソリンスタンドを運営するために必要な電気量を平均30%上回る。余剰に発電した電気は、電気事業者であるドバイ電気水道局(DEWA)のメイン・グリッドに送られる。1年間のCO2削減量は、熱帯雨林1ヘクタール分に相当する195トンと予測。
今後、エネルギー効率を高める新技術も積極的に採用されるとし、ビル用マルチエアコン(VRF)や最新べーパー・リカバリ―・システムが導入される予定だ。
電気自動車用のスタンドも配備。隣接するサービス・ステーションでは、洗車用の水はリサイクル・ウオーターを使うなど、さまざまな形で自然環境にやさしい取り組みを行っている。