アラブ首長国連邦(UAE)は9月1日から、イード・アル・アドハー(Eid Al Adha)の祝日で3連休となり、これに合わせてドバイではさまざまな発表が行われた。
「イード・アル・アドハー」とは、日本語で「犠牲祭」と訳され、預言者イブラヒムが、自分の息子であるイスマイルをアッラー(神)のために犠牲にしようとしたというアッラーへの深い信仰心を称える休日。
ドバイもイスラム教を公式な宗教としているため、イスラム教徒の人たちはモスク(礼拝堂)で祈るとともに宴会が開かれるなど、伝統を守ったイードを過ごす。一方で、その他の宗教を信仰する外国人の居住者や観光者も多いため、連休に合わせたイベントも行われ、街全体がお祝いムードとなる。
娯楽エリアドバイパークスアンドリゾートにある「リバーランド(Riverland)」(Sheikh Zayed Road South, Dubai)では、イード期間中は21時より花火が上がり、入場者にはアラビックコーヒーや記念風船も無料配布される。
子ども向けには、スマーフやモンスター・ホテルの人気キャラクターが登場するイベントも開催され、駐車場も無料開放となる。同エリアに入るレゴランドやボリウッドパークも、GCC諸国(UAE、サウジアラビア、クウェート、オマーンなどの湾岸6カ国)の居住者向けにチケットの割引料金を設ける。
イード期間中の花火は、フェスティバルシティやジュメイラビーチレジデンスのザ・ビーチでも楽しむことができる。
休暇やイベントに伴い、多くの居住者や観光者の移動が予想されるため、公共交通機関の運行時間なども変更。ドバイメトロは、午前5時30分から翌2時まで運行する日もあり、バスやドバイトラム、海上タクシーも通常より長い時間の運行となる。ドバイ道路交通局(RTA)では、ドバイモールやシティウオークなどの人気施設のあるダウンタウンエリアには、3日間で約100万人の人が集まると予想しており、それによる渋滞や事故への注意喚起を促す。
9月3日まで(政府機関は9月4日より営業)。