アラブ首長国連邦(UAE)で2月6日、国際的な自転車レース「ドバイ・ツアー(Dubai Tour)」がスタートした。今年も、昨年2度目の優勝を果たしたマルセル・キッテル選手ら、世界的に活躍する選手たちが集まった。
ドバイ・ツアーは2014年にスタートし、今年で5回目の開催となる。5日間にわたるステージレースで、昨年とは異なるコースが用意されている。
第1ステージ「ナキール・ステージ」は、スタート地点スカイダイブドバイから、自転車専用道路のあるアル・クドラ地区、ドバイ万博開催予定地を経由して、世界最大の人工島パーム・ジュメイラがゴールとなる。第2ステージ「ラス・アル・ハイマ・ステージ」は、ドバイから北東方面に隣接した首長国、シャルジャ、アジュマン、ウム・アル・カイワインを経由して、ラス・アル・ハイマがゴールとなる。第3ステージ「ドバイ・シリコンオアシス・ステージ」は、東方面のフジャイラがゴールとなり、やや高低差のあるコースとなっている。
第4ステージ「ドバイ政府・ステージ」は、ドバイのハッタダムがゴールとなる最も高低差のあるコース。最終日の第5ステージ「メラース・ステージ」は、ドバイワールドカップの行われるメイダン競馬場、ビーチが人気のあるアル・マムザー地区、旧市街デイラ地区や、7つ星ホテルブルジュ・アル・アラブなどドバイの名所を経由し、世界最高層ビルブルジュ・カリファを見渡せるシティ・ウォークがゴールとなる。5日間で合計851キロメートルのUAEのいたるところがレース会場となる。
今年のレースで注目される選手は、一昨年と昨年で2連覇を果たしたスイスに拠点を置くチーム「カチューシャ・アルペシン(Team Katusha-Alpecin)」のマルセル・キッテル選手。2015年の優勝者「ディメンション・データ(Team Dimension Data)」のマーク・カヴェンディッシュ選手。そのほか、昨年8月に「UAEチーム・エミレーツ」に移籍したアレクサンダー・クリストフ選手と、元UCIレース世界選手権優勝者スヴェン・エリック・ビストローム選手など、平地の多いコースなだけに彼らのスプリント力に期待される。