ブルジュ・ゲート・タワー(Burj Gate Tower)のジャパン・アラブ・ビジネス・センターオフィスで2月19日、鳥取県の智頭杉を使った二畳茶室のお披露目会が開かれた。
材質の異なるガラスが使用された「雪花ガラス」。時間がたつにつれヒビ模様の変化も
ジャパン・アラブ・ビジネス・センター(JABC)は、大谷慶仁社長が日本人の起業や中東地域での販路開拓などのビジネスサポートを目的として設立した現地会社。
今回はその一貫として、JABCと一般社団法人地域創生連携活動コンソーシアムとのコラボレーションによって開催。鳥取県智頭町の木材を使って、千利休の二畳茶室「待庵」をイメージし、ミウラクワノパートナーシップ社の三浦逸朗社長が設計した。
地域創生連携活動コンソーシアムの代表理事加藤久明さんは「ドバイにはまだまだ日本の文化を知らない方が多い。この茶室を事始めとして、これから日本の素晴らしいものや文化の発信をしたい」と話す。
茶室内で振る舞われたお茶には、福岡を中心に活動するガラス作家青木耕生さんの「雪花ガラス」が使われた。雪花ガラスは、軟質ガラスを硬質ガラスで挟み込んだ三重構造になっており、中の軟質ガラスに亀裂を生じさせ模様を作り出した作品。
ほかにも老舗ユニホーム専門商社の谷岡一治会長の協力で、日本から色合いの鮮やかな緋毛氈(ひもうせん)が持ち込まれるなど、茶室は日本の素材を集めた作品ともなっている。
その他にもお披露目会では、大分大学の国際交流課課長の高橋かおりさんによる日本舞踊も披露された。会に参加したドバイ在住のモハメド・オバイドさんは「これからより日本の文化を知っていきたい。初めて見るものばかりで感動した」と話した。
JABCの茶室は今後、オフィスの商談スペースとして利用されるほか、日本文化を体験してもらう場としても使われる予定。