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中東地域最大級の食の展示会閉幕 ビタミンDウオーターや和牛などに注目集まる

商談スペースが大きく設けられた和牛特設ブース

商談スペースが大きく設けられた和牛特設ブース

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 ドバイ・ワールドトレードセンターで2月18日から開かれていた中東最大級の国際食品展示会「ガルフード(Gulfood)」が22日、閉幕した。日本からは特設ブースで売り込んだ和牛に注目が集まった。

ガルフード・ディスカバー・ゾーンで注目されたビタミンD入りウオーター

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 今年のガルフードでは、画期的な飲食品に与えられる「ガルフード・イノベーション・アワード」受賞商品の並ぶエリアに、中東地域で新たに展開している商品を紹介する「ガルフード・ディスカバー・ゾーン」が新たに設けられた。

 健康志向の商品が目立ち、日本でもダイエット効果などで注目されるココナツを使ったスパークリングウオーターやスナックなどもあった。健康食品部門では、世界で初めてとなるビタミンD入りプレーンウオーターの「アル・アイン・ビタミンDウオーター」などが展示された。ドバイは年間を通して気温が高く、外出せず日を浴びず、ビタミンD欠乏症が社会問題となっている。

 飲料や油類、健康食品などの分野ごとに分かれたエリアで注目を集めたのは、日本から出展した和牛ブース。食肉関連のエリアにセミナー兼試食を行うスペースと、商談スペースのある巨大ブースを設置。日本畜産物輸出促進協議会の南波利昭会長によると「中東地域における昨年の和牛の輸出額が前年と比較して増えていることもあり、今年は展示会後のビジネスにつなげることを一番の目的とし、商談スペースを大きく設けた」という。昨年には中心地ダウンタウンエリアに和牛懐石専門店「湖畔亭」が開店し、ドバイのハムダン皇太子も訪れるなどローカルアラブ人の和牛人気が高まっている。

 同展示会に合わせてドバイ入りした牛肉商尾崎の尾崎宗春社長は、現在ヨーロッパ諸国では170店を超えるレストランに輸出しており、「尾崎牛」として日本では唯一牛肉商自らの名で市場に販売しており、グローバル化も進めている。中東地域へはアルチエ社の大谷慶仁社長と和牛トレーディングジャパン社の清水英明社長と協力し、アラブ首長国連邦のみならず広く販路拡大を進めていく方針。尾崎社長は「すでに尾崎牛を卸している湖畔亭では、黒毛和牛などと別に尾崎牛もメニューに記載しているが、再来店される方は尾崎牛を選んでくれるようで自信になった。これからも中東地域でのファンを増やしていく」と意気込みを話す。

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