昨年11月1日から開かれていた冬季限定遊園地「グローバル・ビレッジ」が4月7日、今シーズンの営業を終了した。最終週末は深夜2時までの開園時間が延長になるなど、連日盛況となった。
今シーズンは75を超える国や文化のパビリオン・ブースが構えられた。民芸品などの販売のほか、世界各国の料理が食べられるレストランやカフェも140店舗以上並んだ。万博のミニュチュア版のような世界各国の店のほかにも、ボリウッド(インド映画)や中東音楽の人気スターたちが毎週末コンサートを開催。30人以上のスタントマンたちが出演する「メガモンスタースタントショー」ではカーチェイスやバイクスタントなどのショーを間近に見ることができた。
日本関連の店舗では、浴衣や化粧品、お菓子などが販売された。ステージでは琴の演奏も行われ、日本の文化が紹介された。
浴衣を販売した「マルヒサ」(京都市下京区松原通)の販売スタッフ小村真弓さんは、友人の紹介で初めてドバイを訪れ働くことになった。「女性用浴衣を買ったお客さんはほとんど、アバヤ(イスラム教徒の黒装束)を着たアラブ女性たちだった。プレゼントや家で着る用途や、学校での国際イベントのために買っていった」と話す。
クレンジングやフェースマスクなどの化粧品を販売した「ヒューマンリソースコミュニケーションズ」(京都市下京区永原町)の販売スタッフの加藤玲那さんは「アラブ女性たちに特に人気があったのはコラーゲン。5回分で100ディルハム(約3,000円)と安くはないのに、まとめ買いをする人も少なくなかった」と話す。彼女は現在大学を休学中で、「グローバルビレッジでの仕事は楽しかった。忙しかったのでドバイの観光は足りていない。また改めて来たい」と振り返った。
日本の入る極東パビリオンに並ぶアフリカパビリオンでは、木工品や民族衣装などの民芸品を販売。アフリカならではの、派手な柄の生地を使った洋服を販売したマンスール・ケーンさんは、同遊園地での仕事は今年で6度目となる。普段はセネガルで、洋服販売のほか、歌手として活動をする。「ドバイでは多くの国の人に会えるので面白い。ボブ・マーリーやアフリカの国の形、動物などのアフリカらしい柄の洋服は特に人気だった。アバヤを着た女性も、家で着る用に多くの派手なドレスを買っていった」と話していた。