ドバイ・デザイン・ディストリクト(Dubai Design District、通称:d3)に4月22日、日本のカルチャーにインスピレーションを受けたレストラン「Akiba Dori」がオープンした。
お薦めのピザ「LUIGI-SAN」。窯で50秒ほどで焼き上がる
d3はデザイン系会社の設立が多く、フォトジェニックなカフェやレストランも集まる。毎年10月ごろ、先進的なデザインが集まる一大デザインイベント「ドバイ・デザイン・ウイーク」が行われる場所でもある。
Akiba Doriの店内は日本の電気街・秋葉原をイメージし、いくつかのエリアに分かれている。クロワッサンたい焼きなどのデザートを提供する「KASHI PAN」や、DJブースのある「CHIYODA」、ゲーム機が並ぶ「Akiba Video Arcade」など日本語にちなんだエリア名を付けた。
同店のこだわりの一つは、ピザを提供する「TOKYOPOLITAN」。シェフを務めるルイージさんはイタリア出身で自国で料理人として経験を積んだ後、約半年間ミシュランガイド2018にも掲載された「Pizza Studio Tamaki」(東京都港区)で修業した。小麦粉や塩などの材料やピザ窯も日本から調達している。お薦めのピザは、ダッテリーニトマトと2種のチーズを使う、シェフの名前の入った「LUIGI-SAN」(61ディルハム=約1,800円)。
内装やBGMにもこだわりを持つ。店内に飾るポートレート写真や、メニューに使うキャラクター、サインボードなどには、日本にゆかりのある新進気鋭のアーティストを、オーナーとデザイナーのこだわりで起用。BGMにはオーナーが選んだジャパニーズヒップホップを使ったオリジナルリミックスを使っている。
ドリンクメニューは、ソフトドリンクやコーヒーのほか、日本の生ビールや日本酒などのアルコールも提供。1本99ディルハム(約3,000円)から選べるワインも用意する。
オーナーのサミー・ハマディさんは「伝統的な日本食を提供するのではなく、日本の最新クオリティーを提供する店にしたい。質の高いメニューを今後も増やして、イベントなども開き、お客さんに満足してもらえる店作りをしていく」と話す。
営業時間は12時~翌3時。