アラブ首長国連邦(UAE)で5月17日、断食月「ラマダン」が始まった。
イスラム教徒(以下、ムスリム)にとって重要な1カ月となり、レストランなどではラマダン期間限定メニューも提供される。
「ラマダン」はムスリムの義務である「五行」(アッラーへの信仰告白、礼拝、喜捨、巡礼、断食)の一つであり、1カ月間、日の出から日没まで飲食が禁止される。UAEでは憲法で明文化され、ラマダン期間中は、観光客や外国人などムスリムでない人々に断食の強制はないが、日中は公共の場での飲食や喫煙が禁止される。
ムスリムが断食を終える日没後には食事会「イフタール」を開き、街中のレストランや、7つ星ホテル「バージュ・アル・アラブ」のレストランなどでイフタール特別メニューを提供する。
ドバイオペラでは、ビュッフェスタイルでイフタールを行う。普段使っている舞台を撤去して広い会場を確保。日没後のモスクでの礼拝を終えたムスリムが食事をするテントをイメージした装飾や、たくさんのアラビックランプなどで会場を飾り、豪華な内装と食事を楽しみにUAE人とともに観光客の姿でにぎわう。ドバイオペラのイフタールの料理は同施設内のレストラン「Sean Connolly」が担当する。料金は一人250ディルハム(約7,500円)。要予約。
エミレーツ航空、フライドバイでもイフタールの料理を用意する。エミレーツ航空では座席のクラスに関わらず、ファタヤ、ローストチキン、デーツ、ラバンなど中東でなじみ深いメニューを詰めたイフタールボックスを配布する。ドバイ国際空港では搭乗口で、デーツの詰まった菓子箱と水を配配布。ムスリムが日没後にすぐに飲食できるよう配慮する。