ドバイ・世界貿易センターで10月2日、中東最大の不動産・大規模プロジェクト展示会「シティスケープ・グローバル(Cityscape Global)」が開幕し、ドバイの大手デベロッパーらによる最新の大型プロジェクトが公開された。
運営者の発表によると、昨年開催時にはオンサイト取引が8億7,000万ドル(約988億円)を記録。今年もアラブ首長国連邦内外から企業らが集まり、さまざまなプロジェクトに注目している。
世界地図型の人工島「ザ・ワールド(The World)」に入る複数のリゾートアイランドを運営するのは、ハート・オブ・ヨーロッパ社(The Heart of Europe)。欧州各国をイメージしたハネムーンやバケーション向けのリゾートヴィラ(戸建て)の模型が展示された。海上に位置するため、建物のほとんどには「海中階」がデザインされており、遊泳する魚などを観察できる。ヴィラの中は高級車で有名なベントレー社の家具が使用されているなど、高級感のあるデザインとなっている。
ドバイ政府は、ドバイの都市開発におけるいくつかのコンセプトデザインを発表。ドバイーアル・アインロード沿いの砂漠地帯に提案するのは、農地をメインにした複合都市「REEF DUBAI」農地とヴィラが区画された新しい居住地。モグラのように地面の中に居住スペースを造ったエリアもあり、自然と共存する生活の提案を行った。ドバイ内に13カ所あるポンド(貯水池)を有効活用するための商業エリアのコンセプトデザインなども発表された。
ファルコン・シティは、シェイク・モハンマド・ビン・ザイード通り沿いの工事が進む開発都市。エジプトのピラミッドやフランスのエッフェル塔など世界のランドマークをイメージした建物の数々が特徴的である。来年にはナーサリー(保育園)やハイパーマーケット、病院もオープン予定で、賃貸や売り出しの始まった物件も紹介された。
開催時間は10時~19時。今月4日まで。