8月29日から行われていたドバイ万博のユニホームデザインのコンペティションの優勝者が12月5日に発表された。
最終選考で発表されたラティファさんデザインの女性宗教服「アバヤ」
ドバイ万博は、東京オリンピックと同年の2020年10月20日~2021年4月10日の173日間にわたって開催される。中東・アフリカ地域初の国際万博開催となり、公式参加国182カ国をはじめ、計247の出展者と2500万人の来場者が見込まれている。
ユニホームコンペティションの優勝者は、UAE人のラティファ・アル・グルグ(Latifa Al Gurg)さん。シャルジャのアメリカ大学(American University of Sharjah)卒業で、電気工学の学位を持ち、2014年にドバイで立ち上げたファッションブランド「ツイステッド・ルーツ(Twisted Roots)」の代表兼デザイナー。
ブランドでは、グルグさんが旅行した世界の国や都市にインスパイアされたコレクションを展開する。アラブ文化を取り入れ、宗教的な配慮をしながら、ユニークでモダンなデザインが特徴。最終選考でグルグさんは、空・星・砂漠にインスパイアされたデザインを発表した。
ユニホームは実用的かつ、気候に対応できるデザインである必要があり、トップやボトム、ジャケットなどの洋服のほかに、ドバイならではの宗教を尊重した男性用の白装束「カンドゥーラ」や、女性用の黒装束「アバヤ」と「シェイラ」などもデザインの内容に含まれる。2万人を超えるスタッフやボランティアに向け、今後準備が始まる。
万博のサブテーマでもある「持続可能性」に従い、寄付された洋服などをリサイクル予定で、デザインをはじめ素材などにも注目が集まる。